マンドリンとギターとの違いとは?弦の数で見分けよう!GIBSONとの関係に迫る

知識
この記事から分かること!
  •  マンドリンとはどんな楽器?
  • マンドリンとギターの違い
  • Gibson(ギブソン)とマンドリンの関係
  • マンドリンの種類

マンドリンとは? 

マンドリン
マンドリン

『マンドリン』とは、イタリア発祥の『撥弦楽器(はつげんがっき)』の1種です。

撥弦楽器とは、弦を弾いて演奏する楽器のこと全般のことを差しています。なのでもちろんギターやベースなども撥弦楽器に分類されているので同じ仲間になります!

見た目は特徴的で、ボディに独特の丸みを帯びています。しかしそれ以外は一見ギターやヴァイオリンのと似たような見た目をしています。

音が出る構造はまさしくアコースティックギターと同様で、ボディに空いたサウンドホールと呼ばれる大きな穴の中で、弦の音が反響し音を増幅させて出てきます。

チューニングは上から『G-D-A-E』。これはヴァイオリンと同じチューニングになります。

ヴァイオリンとの大きな違いは、ネック部分にフレットがあることです。これは音程を決めるための物で、フレットがある分音の出せる幅は少なくなりますが、音程が安定し、綺麗な音を出せるようになります。

GIBSONとマンドリンの深い関係

『GIBSON(ギブソン)』とは、1894年に、『オーヴィル・ヘンリー・ギブソン』が製作を始めた楽器メーカーで、今やギターといえば『GIBSON』となるくらい大きなメーカーです。

Gibsonといえばすぐ出てくるのが『レスポール』だと思います。

レスポール』はfender(フェンダー)社の、テレキャスターに対抗して作られた話は有名ですよね。しかし当時は、あまり売れず、経営は厳しい状況だったそうです。

そんな、GIBSONですがギターを製作する前はマンドリンを作るメーカーだったのです。

ギブソンはマンドリン製作から、ギター製作にシフトチェンジしたんですね!

マンドリンとギターの違い

大まかな分類は一緒ですが、パッと見た感じでボディ形状が全然違うため別物だと判断できますよね!

しかし大きく違うのはボディ形状だけでなく弦にもあります。実はマンドリンには弦が8本もあるんですよね。

ん?じゃあ8弦ギターと同じってことか?いいえ!ギターの8弦とは全く異なります!

マンドリンは、1コースあたりに『2弦』張るんです!そしてその同コースの2弦は同じチューニングをします。

マンドリンのヘッドには1コースに2弦張ってある
1コースに2弦張ってある

どういうことかと言いますと、ギターは6コースあって1コースに1本しか張られていないと思ってください。

マンドリンの1コースに2弦をギターに置き換えていうと12弦張られていて、

 『E-E-A-A-D-D-G-G-B-B-E-E』とチューニングされてるみたいな感じです。(ギターのチューニングは、『EADGBE』)

これがマンドリンとギターとの大きな違いなんです!

マンドリンはヴァイオリンとは違い弓弾きではなくピック弾きです。ギターと弾き方は同じですね!

演奏する際は、この2本(同コース同チューニングの2本)を同時にならして演奏するそうです!

なんだか演奏技術が高そうですね。。

マンドリンとギターの違いまとめ
  • 全体的に丸みを帯びたボディ形状
  • 音が出る構造は同じ
  • 弦の貼り方が違う(1コースに2弦張る)
  • ピック弾きだが2本を基本同時に鳴らす演奏方法

マンドリンの種類

マンドリンにはボディの形の違いから種類が分かれていて

『ナポリ型マンドリン』『フラットマンドリン』が主流で使われています。

『ナポリ型マンドリン』は、一般的なマンドリンとして知られ、クラシックなどによく使われています。最初に貼ってあった画像のマンドリンがナポリ型のマンドリンになります。

『フラットマンドリン』は、ナポリ型から派生して作られたといわれ、サウンドホールが大きな〇ではなく『f字ホール』になっています。ボディ形状も軽くアーチのかかった平ための形状をしているのが特徴です。

またこのフラットマンドリンを作り出したのが、オーヴィル・H・ギブソンだと言われています。

マンドリンを楽曲に使用しているアーティスト

でも日本だとあんまり聞き馴染みのない楽器かもしれません。マイナーな楽器だと思われがちです。

実は、ここ日本は世界でもっともマンドリンが盛んな国といっても過言ではないのです!

日本マンドリン連盟の登録者数は、なんと20万人越え!!

そして、私たちの耳にもマンドリンの音色が届いているかも?

なぜなら…名だたるアーティスト達もマンドリンの音色を楽曲に使用していたりするからです!

境界線 / ゆず

若葉 / スピッツ

車輪の唄 / BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKENの車輪の唄では、一番最初のイントロ部分にマンドリンが使用されています。マンドリンがどんな音が鳴るのか、是非聞いてみてください。

 見たことも、聞いたこともない楽器って、わくわくしますよね。

もし楽器屋さんで見かけたら、一度手に取ってみるのもいいかもしれません。

ご覧いただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました