- GIO Ibanez Bassってどんな感じ?
- GIO Ibanez Bassの種類と違いをまとめて知りたい
- 2~3万円くらいで買えるけど性能はどうなの?
- 私が持っているGSR320のレビュー
- ジオアイバニーズベースの良い所と悪い所
IbanezのGIOシリーズとは?
エレキギターではAZシリーズやRGシリーズ、エレキベースではSRシリーズやBTBシリーズなど数多くの人気シリーズを展開している楽器メーカー『Ibanez』。
そんなIbanezが「ステージへ最速」をコンセプトに発売しているのが『GIOIbanez(ジオアイバニーズ)』です。
コンセプト通りにジオアイバニーズを購入するとスターターキットが付属してついてきます。
スターターキットの中にはベースを始めるのに欠かせない、ピックやクロス、音程を合わせるチューナー、アンプに繋ぐシールドなど最初に集めなければいけない小物が全てついています。
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GIOIbanezの中にもエレキギターとエレキベースの2種類を展開。その中でも今回はエレキベースをレビューしていきたいと思います。
人気のSRシリーズを低価格で実現
ジオベースはIbanezの人気のSRシリーズ(サウンドギア)のボディシェイプを低価格で実現しています。
SRシリーズはエレキギターのSシリーズのようにスリムで丸みを帯びたボディが特徴となっています。
『アーチドトップ』と呼ばれるボディトップからアーチを描いたような作りになっておりサイドにいくにつれ薄く丸くなっていく加工が施されています。
一方GSRはパッと見はSRのようなボディ形状をしていますがアーチドトップ加工は施されていません。
ボディトップはフラットでトップからサイド(エッジ)にかけては丸みを帯びておりボディ全体はSRらしい形状となっています。
GIOIbanez(ジオアイバニーズ)ベースの種類
GIOIbanez(ジオアイバニーズ)ベースの購入を悩んでいるかたにまずは種類の違いと特徴をまとめておきます。
選ぶ参考になると幸いです。
GSR320シリーズ
GSR320シリーズはIbanezのベースの中でも最安値のベースになります。
スタンダードなベースでカラーバリエーションもあり、コントロール部分はボリュームが2つとトーンがついています。
カラーバリエーションは黒(BK)、赤(CA)、白(PW)、青(JB)の単色とサンバースト(TFB)と杢目をそのまま生かしたLBFの6種類をラインナップしています。
単色系はツヤがあり反射するような塗装になっています。
ボリュームはピックアップごとにボリュームを搭載しています。それぞれのピックアップにたいしてボリュームがあることでフロント側PU特有の柔らかめの音とリア側PU特有の硬めの音の出力バランスを調整できます。
いわゆるピックアップセレクターの上位版のような感じですね!鳴らしたいピックアップを鳴らしたい音量で調節できるので状況や音色にあった音を自在に操ることができます。
トーンは音質を調整できます。MAXにすると音がハッキリとして高音が際立ちます。0にすると音がこもり高音は目立たなくなります。
関連記事:ボリュームやトーンとは?ギターのコントロールノブの役割と仕組み
- SRシリーズと似たようなボディ形状
- ボディトップはフラット、ボディエッジは丸い
- カラーは単色、サンバースト、杢目
- ピックアップは2基搭載
- コントロールはPUごとのボリュームとトーン
- 22フレット
- ダブルアクショントラスロッド内蔵
- オクターブ調整がしやすいブリッジ
- ハードウェアはブラック
GSR370シリーズ
GSR370シリーズは基本的にはGSR320シリーズと同じです。
逆に違ってくるのはボディトップに『キルテッドメイプル』があしらわれていることです。キルテッドメイプルとはキルテッド(虎杢)という杢目が表面に現れた木材のことです。
美しい縞模様の杢目があるだけで見た目にも高級感とかっこよさが溢れています。
それに合わせてハードウェア(ペグやノブ、ブリッジなど)のカラーが真っ黒ではなく銀色と混ぜたようなコスモブラックとなっています。
- SRシリーズと似たようなボディ形状
- ボディトップはフラット、ボディエッジは丸い
- キルテッドメイプル
- カラーはサンバースト4色
- ピックアップは2基搭載
- コントロールはPUごとのボリュームとトーン
- 22フレット
- ダブルアクショントラスロッド内蔵
- オクターブ調整がしやすいブリッジ
- ハードウェアはコスモブラック
GSR205シリーズ
GSR205は300番台とは少し仕様が異なっています。
まず大きく違うのは弦の数です。GSR300番台は全て「4弦」ですがGSR205シリーズは「5弦」ベースとなっています。
5弦ベースなので音域が1つ増えることにより出せる音の範囲がグッと増します。
またコントロール部分にはGSR300番台にはない『Phat Ⅱ EQ』というイコライザが付けられています。
『Phat Ⅱ EQ』は音量を10db増量し中でも100Hzをブースト,1000Hzをカットすることができます。
Hz(ヘルツ)とは音の周波数のことを指します。そして周波数とは音の波の揺れ具合のことを言います。音というのは実は振動です。その振動が私たちの耳の鼓膜を揺らすことにより音を感じ取ることができます。
音は振動なので振動具合にもさまざまな場合があります。細かく振動したりゆっくり振動したり、それにより周波数も変化していくのです。振動が細かいほど周波数は高く、振動がゆっくりなほど周波数は低くなります。
周波数の大小で変わってくるのは音の高さです。周波数の数値が高いほど高音に数値が低いほど低音になります。
このPhat Ⅱ EQは音量を増量しながらも高音をカットし、ベースらしい重低音を響かせることができます。
- SRシリーズと似たようなボディ形状
- ボディトップはフラット、ボディエッジは丸い
- 5弦
- ピックアップは2基搭載
- コントロールはPUごとのボリュームとトーン
- Phat Ⅱ EQ
- 22フレット
- ダブルアクショントラスロッド内蔵
- オクターブ調整がしやすいブリッジ
- ハードウェアはクローム
Gio Ibanez Bass比較早見表
GSR320 | GSR370 | GSR205 | |
---|---|---|---|
ボディ形状 | SR似 | SR似 | SR似 |
カラー | 単色 | キルテッドメイプル | 単色 |
コントロール | Vol×2/Tone | Vol×2/Tone | Vol×2/Tone Phat Ⅱ EQ |
ハードウェア | ブラック | コスモブラック | クローム |
弦数 | 4弦 | 4弦 | 5弦 |
価格 | 約25,000円 | 約25,000円 | 約30,000円 |
私が感じたGSR320の良いところ悪いところ
◆良いところ
- 比較的軽い
- ネックが細く握りやすい
- 作りが綺麗でしっかりしている
- 出力は特に気にならない
◆悪いところ
- 音がビビる(調整可能)
- ネックが購入時から反っていた
GSR320の総合評価
楽器として音のビビり(弦を揺らすとフレットに当たって異音がする)が出るのはどうなのと思いましたがトラスロッドをいじったり、弦高を調節すれば修正できたので問題はないのかなという印象でした。
しかし気になったのはそこだけで安いからもっと重量があるのかと思いきや意外と軽く、初めて触った人でも負荷が少ないように設計されているのかなと感じました。
見た目も特に目立った傷や汚れはなかったので低価格ですが一定ラインの品質は保たれているのかなと思います。
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