ギターの音を左右するのは、ボディの材?PUの種類?弦の太さや材質?
今あげたもの全部が音に影響を与えますし、まだまだギターの音を構成する部分は数多く存在します。
今回はエレキギターの弦について詳しく見ていきましょう。
エレキギターの弦の種類
エレキギターの弦をお店で購入するときは6弦がセットになって売っています。
ギターを初めて買った人は元々ギターに弦が付いているので気にすることもないかもしれません。
ですが実はセット売りしている6本の弦も2種類に分かれているのです。
- プレーン弦(単一素材)
- ワウンド弦(芯線の外側に巻き線)
では弦の種類『プレーン弦』と『ワウンド弦』について詳しくみていきましょう!
プレーン弦とは
プレーン弦とはその名の通り、単一の素材で作られた鋼線(ピアノ線)のことを差します。
一般的にエレキギターでは1弦2弦3弦にプレーン弦が使用されています。理由としては1弦〜3弦は高い音を出すために張られているからです。
弦が細く、柔らかい方が振動した時の音が高くなるのです。
ワウンド弦とは
ワウンド弦は構造が少し異なります。
芯線と呼ばれる外からは見えない真っ直ぐな弦と巻き線と呼ばれる外側にグルグルと巻き付けた弦の2つで構成されています。
芯線はプレーン弦を使用しその周りに、別素材で作られた線を巻いて作られています。
耐久性や生産効率、音程の安定感などはプレーン弦の方が有利ですが、低い音程を出すためには弦を太くしなければなりません。
弦を太くするとその分プレーン弦では、硬くなりすぎてしまい弦にとって大事な振動が失われてしまいます。
硬くなりすぎないようにするために、芯線(プレーン弦)は一定の細さにし、太さを巻き弦で稼いでいるのです!
なのでワウンド弦は低めの音を欲する4弦5弦6弦に使用されています。
ここまではエレキ弦アコギ弦ともに同じです!アコギ弦も同様にプレーン弦とワウンド弦に分かれています。
ベース弦もワウンド弦が使用されていますが、弦の太さがより必要になってくるため、巻き弦が2重3重になっていたりします!
エレキ弦とアコギ弦の違い
ではエレキ弦とアコギ弦の違いとはなんでしょうか?
それはワウンド弦の巻き線の材質が全く違います。
アコギ弦もエレキ弦も同様に、プレーン弦や芯線には『ピアノ線』が使われています。
ですが、ワウンド弦の巻き線にはアコギ弦の時とは全く別の材質が使われているのです。
アコギ弦の巻き線に使われている材質は、銅やスズ、リンなどを配合した合金。
一方エレキ弦の巻き線には、磁性体であるニッケルやステンレスが使われています。
なぜ両者に違いがあるかというとエレキギターとアコースティックギターでは音の出し方が異なるからなのです。
アコースティックギターはピエゾピックアップというピエゾ素子という素子を使ったピックアップを
エレキギターはマグネティックピックアップという磁石を使ったピックアップが採用されているのです。
エレキギターは、マグネティックピックアップを使う以上は、弦は磁性体(磁石に反応するもの)でなければいけません!
アコギ弦の銅を含む合金では磁石には反応しないのです。
つまりエレキギターにアコギ弦を張ってしまうとピックアップが音を上手く拾わずに正しい音が出なくなってしまうのです。
エレキ弦に使われる金属
エレキ弦に使われる金属はほとんどのエレキギター弦の巻き線がニッケルを使用しています。他にはステンレスなどもありますが1番一般的なのはやはりニッケルです。
弦のパッケージに『NICKEL WOUND』と記述がしてあることが多いですので、一度見てみて下さい!
『ニッケル』は錆に強く、加工もしやすいので重宝されています。
『ステンレス』はその名の通りステン(STAIN:サビ)レス(LESS:否定の意)
サビに非常に強いのが特徴です!鉄とクロムの合金ですが、磁石に反応しずらい面も持っており、高級なステンレスになると全く磁石に反応しなくなります。
終わりに・・・
弦楽器と言うカテゴリは同じでも、弦の種類が大きく変わってきます!
当たり前ですがエレキには、エレキの弦。アコギにはアコギの弦をちゃんと張りましょう!
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