- ドラムシェルの塗装の種類
- シェルの構造
- カバリング、ラッカー、サテンオイルのメリットデメリット
スネアドラムのシェル構造とは?
ドラムのシェル構造はバスドラムやタムタムなどほぼ同じですが、スネアドラムで見るのが一番分かりやすいのでスネアドラムで説明していきます。
まずスネアドラムにはシェルの材質から『ウッド・スネア』と『メタルスネア』に分かれています。
基本的にはこの2種類に分かれますが、それぞれの作られ方は少し異なります。
◆ウッド・スネアドラムのシェル構造
ウッドスネアは、名前の通り『木』で作られた木製のスネアドラムです。木で作られたシェルの部分は大きく分けて『プライ構造』と『単板構造』かに分かれます。
使われる木材は、メイプル、オーク、マホガニー、ウォルナット(クルミ)などギターでもよく耳にするような木材や、(マホガニー、ウォルナットなど)スティックを作るときに使われるのと同じ木材が多いですね!(メイプルやオークなど)
楽器に使われる木材は、強度や音の鳴りなどの要素が楽器との相性がいいため様々な楽器で使われているんですね!
◆ウッドスネアのシェル構造:~プライ構造~
まず『プライ』とは日本語で『層』のことを差します。つまりプライ構造とはシェルに使われている木材が、複数の薄い板を張り合わせてシェルの形にされたものを差しています。単坂の逆で合板と呼ばれたりします。
重ねるプライ(層)には同じ木材を使用する場合と、異なる種類の木材を合わせている場合もあります。重ねるプライの数はだいたい6~8プライが主流です。
◆ウッドスネアのシェル構造:~単板構造~
こちらは名前の通り単板で作られたシェル構造のことです。
単坂とは複数の板ではなく1枚板と言うことです。大きな1枚の木の板のため成形が難しく、値段も高めになってしまいますが、芯のある抜けのいいサウンドになります。
◆メタルスネアのシェル構造
メタルスネアは、ウッド構造のようにプライ構造ということはなく1枚の金属板を成形して作られます。使用される金属はブラス、コパー、アルミニウム、スティールなどがよく使われています。シェルの厚さは、1.2mm~1.5mmくらいが多いです。
シェルの塗装の種類
ドラムセットの一番上に施されている塗装のことを『フィニッシュ』といいます。
ドラムの見た目を大きく左右しているのがこのフィニッシュです。
フィニッシュにも種類があります。
- カバリング
- ラッカー
- サテンオイル
ギターの塗装にも使われている塗装方法もあり共通する部分も多いですがドラム独自の塗装方法もあります。
ではその3種類をかいつまんで説明していきます!
シェルの塗装の種類1:カバリング
『カバリング』とはシェル本体に最後に一枚『化粧板』を巻き付ける技術のことです。
カバリングの特徴は一枚多く板を取り付けることでシェルの強度が増します。巻くカバリングによっても音は大きく左右します。しかしさらに板を巻いているので、その分重量が重くなってしまいます。
カバリングにも種類が多く、多彩な色や模様が存在します。
シェルの塗装の種類2:ラッカー
ギターと同じように、「ラッカー塗料」で直接着色する技術のことです。
カバリングよりもウェイトを抑えられ、シェルの木材の鳴りを楽しむことができます。
ギター同様に、取り扱いには注意が必要ですが、個性的な模様なども描くことができ、デザイン性に富んでいます。
シェルの塗装の種類3:サテンオイル
『サテンオイル』とは木材にオイルを染み込ませてドラムを保護している塗装方法です。
特徴としては、木の地肌を生かした表面に仕上がります。なので余分な塗装や木材がない分シェルの木材の鳴りをよりそのまま生かすことができます。
ギターでは、『オイルフィニッシュ』と呼んでいましたが、同じ認識で大丈夫です!
またギター同様に、水分や湿度による木材の影響も大きく、打痕や傷がつきやすくなってしまうのが大きなデメリットです。
ドラムシェルの構造と塗装の種類のまとめ
ドラムセットは注文する際に、フィニッシュが選べたりするのも大きな特徴です。
(メーカーや、ドラムセットの種類にもよりますが)
高めのドラムセットになると、木材から、フィニッシュ、デザイン、インチなど
様々なカテゴリから自分だけのオリジナルセットを作ることができます。
オリジナルが作れるなんて、想像するだけで楽しいですね!
ぜひ一度調べてみると面白いかもしれません!
コメント
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