- ドラムのシンバルの種類
- シンバルの種類の違いによる音の違い
- シンバルの音が変わる要素
ドラムシンバルの材質と説明
シンバル(Cymbal)は体鳴楽器(たいめいがっき)に分類される、金属でできた打楽器の一種です。
体鳴楽器とは、そのまま楽器本体を振動させたり叩いたりして音が出る楽器の総称です。
楽器本体が振動と聞くとドラムもかなと思いますが、そうではありません。ドラムは体鳴楽器に分類されず、ヘッド(膜)を張って叩くことから膜鳴楽器(まくめいがっき)と呼ばれます。
シンバルの材質は主にブロンズ(銅とスズの合金)で作られており、高級なシンバルになるほど『ベルブロンズ』と呼ばれる銅80%:スズ20%の配合のブロンズが使われることが多いです。
ベルブロンズと呼ばれる理由はロンドンの『ビッグベン(大きな鐘(ベル))』が銅約80%:スズ約20%で作られていることからこの黄金比率を『ベルブロンズ』と呼びます。
シンバルのメーカーでは『Zildjian(ジルジャン)』や、『MEINL(マイネル)』などが有名です。ドラムセットを売ってるメーカーでも、シンバルだけは別売りだったり自社のシンバルではなく、他メーカーのものが使用されていることが多いです。
ひとえにシンバルと言っても大きさや、厚さ、汚れ具合、設置する角度など様々な要素が合わさり音を作り上げています。そしてその各要素によってもシンバルはいろいろな種類に分かれていきます。
シンバルの厚さによる音の変化
シンバルは「大きさ(インチ)」と「厚さ」によって音もだいぶ変わってきます。
そしてシンバルの厚さにはそれぞれ名称がつけられています。各メーカーによって差異はありますが一般的に
- THIN(シン)(薄め)
- MEDIUM(ミディアム)(普通)
- HEAVY(ヘヴィ)(厚め)
という段階で表されます。ギターのピックに表される厚さの呼び方とほぼ同じです。
さきほど、音も変化すると言いましたが、具体的にはシンバルが
小さく 又は 厚く なるほど音程は高くなり、
大きく 又は 薄く なるほど音程は低めになる
つまり
同じ大きさのシンバルなら、厚いほど音程は高くなり、音は大きくなります。
同じ厚みのシンバルなら、小さいほど音程は高くなりますが、音は小さくなります。
シンバル | 音程 | 音量 |
---|---|---|
小さめで厚い | 高い | 小さい |
小さめで薄い | 低い | 小さい |
大きめで厚い | 高い | 大きい |
大きめで薄い | 低い | 大きい |
シンバルの種類
1.ライドシンバル(トップシンバル)
大きく厚めにできていて、主にリズムを刻むために使われるシンバル。
右手で叩きやすいように右側に配置されることが多く、18~24インチが主流。
2.クラッシュシンバル(サイドシンバル)
ライドに比べ小さく薄めで、主にアクセントをつけるために使われるシンバル。
2枚以上設置することが多く、16~18インチが主流。
3.ハイハットシンバル(HH)
2枚のシンバルを組み合わせたシンバル。
スティックで叩くだけでなく、足元でも音の操作をすることができる。
ドラムセットの中で、唯一音の長さを自分で調節することができる。
トップ(上)よりもボトム(下)のに厚めのシンバルをセットするのが基本。
4.エフェクトシンバル
効果音のような音を出せるシンバルの総称。
チャイナシンバル
「ガッシャーーーン」と、中華料理の紹介などに出てきそうな音を奏でるシンバル。
ライドシンバルの代わりに使用されることもあり、
強烈なアクセントをつけるのにはうってつけのシンバル。
スプラッシュシンバル
小さめで、極薄のシンバルで、音は「カシュッ」というような、静かな音です。
薄いため割れやすいので、強くたたきすぎは注意!
シンバルの角度によっても音が変わる?!
シンバルは、床に対しての角度によって得るサステイン(音の伸び)が変わります。
水平にセットするほどサステインは得られ角度をつけるほど、抑えられます。
45度くらいが一般的と言われています。
角度一つで、音に変化が生まれるのって楽器ってホントに繊細ですよね!
シンバルだけに焦点を当ててみても、
種類がこれだけあり、その数だけ、音や役割が変わってきます。
カテゴリは、同じドラマーでも、同じ音を出すドラマーは一人もいないのかもしれません!
楽器全般に言えることですけどね!笑
ご覧いただきありがとうございました。
コメント
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