エレキギターって音をアンプやエフェクターを通して自由に歪ませたり、綺麗な音にしたりできることはギターを知らなくてもなんとなく分かるのではないでしょうか。
しかしエレキギターには、ギター本体にも音色を変える装置がついているんですよ。
その役割を担っているのが『コントロールノブ』です。
ではコントロールノブとはどんなものなのでしょうか?
コントロールパネルとは?ノブ周りを見ていこう!
エレキギターには『コントロールノブ』と呼ばれるつまみと『セレクター(ピックアップセレクター)』が付いています。そしてその部分を総称して『コントロールパネル』と呼びます。
『コントロールパネル』の中には様々な役割を持ったスイッチやノブが存在していますが、一番基本的なものが『VOLUME(ボリューム)』『TONE(トーン)』『セレクター』の3つになります。
まずはこの3つの役割について覚えていきましょう!
コントロールノブの種類と役割
『コントロールノブ』と呼ばれるつまみが、基本的にエレキギターには全てついています。繰り返しになりますがその中でも最低限存在するのが
『ボリュームノブ』と『トーンノブ』の2つです。
『VOLUME(ボリューム)ノブ』の役割
ボリュームノブとは音量を調節できるノブです。
「ボリューム」と言う単語は普段耳にすることも多いのではないでしょうか?
まさに想像した通りでカラオケなどでも使うボリュームと同じです。
エレキギターではこのボリュームをフルテン(MAX)にすると大きな音量に0にする(絞る)と音が完全に出なくなります。
出なくなるといってもアンプに通した場合のみの話ですね!
『TONE(トーン)ノブ』の役割
トーンノブとは音質を調整できるノブです。
音質と言うと分かりにくいですが、音をハッキリさせるかこもった音にするかを調整することができます。
トーンをフルテンにすると特に高音がはっきりした抜けの良い音になり0まで絞ると、音のこもった暗い雰囲気でマイルドになります。
初めての時はトーンノブは基本フルテンでOK!!
音はハッキリさせた方がいいので最初は常にフルテンでいいです。
コントロールノブの仕組み
これらの『コントロールノブ』たちは、ギターのピックアップと連結していると思ってください。
ボリュームノブを絞ればピックアップが音を拾うのやめる。逆にフルテンにするとピックアップが最大限音を拾ってくれるという仕組みです!
トーンも同様にピックアップと連結しています。そして後述もしていますが
トーン1つにつきピックアップ1つの音質をいじることができます。
トーンが2つ付いていれば、2つのピックアップの音質をいじれるということです。
ただし全てのピックアップを統括して1つ付いている場合もあるので自分のギターをみてみて下さい。
ピックアップの呼び方
ピックアップは複数ついているものもありますよね?
たとえば3つ付いているものはネック側(上)から、
『フロントピックアップ』『センターピックアップ』『リアピックアップ』と呼びます。
2つしかないものは『フロントピックアップ』(ネック側)と『リアピックアップ』(ブリッジ側)と呼びます。センターがなくなりますので覚えておきましょう!
ギターの種類で見るコントロールノブの数と役割
ギターには種類がありますよね?ストラトだったりレスポールだったりテレキャスだったり…
実はそのギターの種類によっても付いているノブに違いがあったりするんです。
ギターによって異なるので一概には言えないのですが基本こんな感じのが付いているよと紹介していきます。
自分のギターの種類を調べたら、¥照らし合わせながら自分のギターのノブの役割を覚えておきましょう。
※ギターのボディ本体にはノブ付近にも説明などが書いていないため覚えるしかありません!
【ストラトタイプのコントロールパネル】
ストラトタイプはピックガードの上にコントロールノブやセレクターがあります。
一般的なストラトタイプにはノブが3つ付いています。
1.ボリューム(マスターボリューム)
2.フロントトーン
3.センタートーン (下画像参照)
上のつまみが『ピックアップセレクター』ですね!
ストラトタイプはボリュームが1つしかなくこれをいじるだけですべてのピックアップと連動しています。
実はストラトタイプにはリアのトーンはありません!!
(あるモデルもありますが・・・)
なぜリアのトーンがないのか?
そもそもピックアップの特徴としてフロントピックアップは甘めの柔らかい音
リアピックアップは硬めの歪みに向いた音が出る特徴があります。
リアピックアップは硬い音ほどいいと考えられているため
職人さん「マイルドにする必要なんかねぇ!!」
となったわけです。リアがない理由は、こだわり抜いた結果のことだったんですね。
ちなみにフロントとリアのピックアップの音が違う理由はご存知ですか?
ボリュームノブはすべてのピックアップに対応していますので気にしなくて良いですが、トーンノブはフロントとセンターのみなので、ピックアップセレクターでフロントとセンターを選んでいる場合のみ有効です!
リアピックアップのみを鳴らしている時は、トーンノブは意味をなしていないのを覚えておきましょう!
☆ストラトタイプのコントロールパネルの特徴まとめ
コントロールノブは全部で3つ
ボリューム:マスターボリューム1つ
トーン:フロントとセンターのみ
リアトーンはないものが多い(硬質な音を出したいPUのため)
【レスポールタイプのコントロールパネル】
レスポールタイプはストラトタイプと大きく違ってコントロールノブが付いています。
見た目は同じですが、付いている個数が3つではなく4つ付いているのが特徴です。
1.フロントボリューム
2.フロントトーン
1.リアボリューム
2.リアトーン (下画像参照)
ストラトタイプとは違って、ボリュームがマスター(両利き)ではなく、フロントとリアで分かれてついています。レスポールはピックアップが2基しかないのでセンタートーンはありません。
トーンは言うまでもなく、フロントとリアで1つずつついています。
レスポールはピックアップセレクターが、コントロールノブ付近ではなくボディの左上についているのも特徴の1つです。
コントロールノブの中身と細かな仕組み
コントロールノブやピックアップセレクターの本体はピックガードの裏側かキャビティ(バックパネルの中)に埋め込まれています。
『ボリュームノブ』や、『トーンノブ』の下には『ポット』と呼ばれる『可変抵抗器』があり、
可変抵抗器のつまみを回すことにより音量や音色が変化しています。
ノブは取り外しが可能で、役割としてはただ『ポット(可変抵抗器)』を回しやすいようにするための蓋みたいなものなのです!
可変抵抗器の仕組みはだいぶややこしいので今回は省きます。
ちなみにピックガードの裏側は☟こんな風になっていて、
赤丸が ボリュームの可変抵抗器
緑丸は ピックアップセレクターです。
黒や赤の配線が、ポットとピックアップなどをつないでいます。
基本的にはんだ付けで固定しています。
コントロールノブの外し方とカスタマイズするときの注意
コントロールノブは気軽に外して、
お気に入りのノブにカスタマイズすることも可能です!
それ以外にも、埃を払うときやノブが緩い時は、外して付け直すことも良くある話です。
ここらへんを絶対に確認してから購入してください!
後々、はまらないとか、でかすぎるとか、悲しいことになりますので。。
一番安全なのは、楽器屋さんに見てもらうことですね!
これはまりますかね~って聞けば対応してくださると思います。
ノブを外すとこんな感じの『シャフト』と呼ばれる棒が出ていきます。ここが先ほども紹介したポット(可変抵抗器)のつまみの部分になります。なので、この状態でも回すことはできますよ!
ちなみにシャフトの種類(先端)は3つに分かれていて
スプリッドシャフト…割れた線が入っている
ソリッドシャフト…線が入っていない
ナイロンシャフト…ナイロン製
ノブも2種類に分かれています。
『ハットノブ』…そのまま差すタイプ
『コレットノブ』…縄跳びの持ち手の仕組みのように、周りからキュッと止めるタイプ
硬くて取りにくいコントロールノブを簡単に外すコツ
コントロールノブは、手で引っ張ってあげるとスポっと簡単に抜けるものが多いです。
コントロールノブの中には側面にネジがついているものもあるので、付いている場合は、六角レンチなどで緩めてから取り外します。
そしてコントロールノブにはたまにめっっっっちゃ硬くくっついている奴がいます。
そのような強敵は、手で取れないことが多いのでクロス(布)などを、ノブの下に滑り込ませ、包んで上に持ち上げると簡単に取り外せます。
終わりに・・・
ひとえにノブといっても種類や、役割の違いなど、奥深いんですよね!
ギターを構成するパーツはまだまだあります。
皆さんが今まで注目してなかった部品にも
この記事を読んで興味を持ってくださるとうれしいです
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