- ベースの種類と特徴
- エレキベースの種類と特徴
- プレべとジャズべの違いと見分け方
- PJベースとは?
ベースとはどんな楽器?
ベースとはギター同様に弦を弾いて演奏する撥弦楽器(はつげんがっき)という仲間の1つです。
中でもベースは低音を奏でるための楽器で、ギターよりも1~2オクターブ(※)くらい低い音程を奏でるために作られています。
弦はギターが6~7本が主流なのに対し、ベースは4~5本が主流で、さらに弦が多く張られたものもあります。
弦が通常よりも多く張ってあるものを『多弦』と呼び、多弦ギターや多弦ベースと呼んだりします。
ベースは、指で弾く人のが多い気もしますが、速弾きやテンポの速い曲の時などはピックを使って弾くことも多いです。どちらで弾くかは、人の好き好きの部分もあるので、一概には言えないんですけどね!
【ギターとベースの違い】
弦 | ネック | 音 | 重量 | 弾き方 | |
---|---|---|---|---|---|
ギター | 6~7本 | 細めで短い | 中低音~高音 | 軽め | 主にピック弾き |
ベース | 4~5本 | 太くて長い | 低音 | 重め | 主に指弾き |
ベースの種類
そんなベースには大まかに分けて4種類に分かれています。
- エレキベース(エレクトリックベース)
- アコースティックベース
- ウッドベース(コントラバス)
- アップライトベース
一般的に楽器の ベースと言えば、『エレキベース』を思い浮かべる人が一番多いのではないでしょうか?
しかし全ての種類に『ベース』と言う名前がついています。特徴を見比べながら違いを見ていきましょう。
エレキベース(エレクトリックベース)
正式名称は『エレクトリックベース』で、略称として『エレキベース』などと呼ばれています。エレクトリックとは『電気的な~』と言う意味なので、電気を使ったベースの事を差しています!
よくバンドなどで使われていたり、皆さんがベースと聞いて想像するのもこれだと思います。エレキギターのベース版と考えると分かりやすいですね!
【エレキベースの音が出る仕組み】
エレキギターと音を出す仕組みは同じで、『ピックアップ』と言う音(弦振動)を電気信号に変換し増幅させる装置が組み込んであることにより、アンプから出力(音を出す)することができます。
生音(アンプに通していない音)は小さいので自宅で練習するときはアンプに通した方が弾いている感じもでてオススメです。
音を電気信号に変えることにより、音量や音質などもいじれるようになっています。それにより音の幅がグンと広がりました!
エレキベースはその中でも、さらに細かく種類が分かれています。
- 重量は重め
- 生音は小さい
- アンプに繋なぐことで本領発揮
- ピックアップという増幅装置を搭載
- スタジオやライブハウスなど、バンド向き
アコースティックベース
エレキベースと打って変わって、電気を使わないベースです。見た目としてはアコギとほぼ変わりません。
エレキベースとの違いは、ボディに『サウンドホール』と呼ばれる大きな穴が開いており、弦の振動をボディ内部に共鳴させ音を増幅させていることです。
エレアコ(ギター)があるようにエレアコベースももちろん存在します。
アコギと比べると需要はだいぶ少ないですが、
メリットも多く、エレキベースと違い無駄に機材はいりませんし(アンプなど)自宅練習でも、エレキベースでは生音が小さいため聞こえずらいですが、アコべならはっきり聞き取ることができます。
- 重量は軽い
- 生音は大きいどころか離れた人にも聞こえるレベル
- アンプなどの機材は必要なくアコべ一本で演奏できる
- 路上ライブや弾き語りなど向き
ウッドベース(コントラバス)
『ウッドベース』と言うよりも『コントラバス』と言った方がピンときやすいと思います。よくオーケストラなんかで見るでっかいベースですね。
オーケストラやジャズ、クラシック向けの音を奏でる楽器です。
歴史的に見るとウッドベースが先にできてそのあとにエレキベースができました。
エレキベースを最初に開発したのはFender社で、このウッドベースがエレキベースの素ともなったと言われています。
エレキギターやエレキベースには『フレット』と言うネックの弾くところの音程を決める銀の棒が付いているのが当たり前なんですが、
『ウッドベース』はフレットレス(フレットがない)なんです。
フレットレスだと音域は自由自在で、自分の好みの音を出しやすいですが、演奏にはそれなり技術が必要となってきます。
形はヴァイオリンのようで、くびれと『f字孔』と呼ばれるサウンドホール(ボディに言空いた穴)が特徴的です。
エレキベースとは違い指弾きはありますがピックで弾くことはありません。
その変わりに弓で擦りながら弾いたりします。ヴァイオリンと同じ奏法ですね!
ヴァイオリンは弓で擦って引くことから擦弦楽器(さつげんがっき)と呼ばれます。
つまりウッドベースは撥弦楽器でもあり擦弦楽器でもあるのです!
奏法にも名前がついておりクラシックだと弓弾き(=アルコ奏法)
ジャズだと指弾き(=ピチカート奏法)と呼ばれています。
アップライトベース(エレキアップライト)
『ウッドベース』を細くしたような見た目をしているのが特徴です。
ウッドベースとの大きな違いは形だけでなく、アンプに繋げるか繋げないかです。
ウッドベースは生音でも十分音量は出ますが、アップライトベースは基本アンプにつないで音を出します。
つまり
ウッドベースとアップライトベースの違いは
アコースティックギターとエレキギターと思ってもらえればいいと思います。
要は、生音で演奏するか、アンプに繋いで演奏するかですね!
生音は小さく、そのままでは演奏はできないレベルですが、自宅練習にはちょうどいい音量です。ボディがウッドベースよりも圧倒的に細いため、重量を抑えられ大幅に軽くなっているので、持ち運びがとても楽です。
このIbanezのアップライトベースは、ゲスの極み乙女の休日課長が使っていたりしたことで有名ですね!
プレべとジャズべの違いと特徴
エレキベースには構造の違いから更に種類が分かれていきます。
- プレシジョンベース(プレべ)
- ジャズベース(ジャズべ)
- PJベース(プレべ+ジャズべ)
一番最初にできたのが『プレべ』でそのあとに改良されて新しく『ジャズべ』ができました。
今では、やはり改良されたジャズべの方が人気が高いですが、プレべにも根強いファンも多く、プレべならではの音に惹かれる人も多いです。
エレキベースの違いを見る前にたくさんでてきますのでまずパーツの名称も覚えていきましょう!
プレシジョンベース
プレべの歴史
『プレシジョンベース』はFender社が開発した形のベースです。
今では当たり前ですが、当時はウッドベースしか存在せず、Fender社が開発したこのプレべの指板(左手で弾く所)にフレットがあること自体が革命的だったのです。
つまりプレシジョン(正確)という意味は、ウッドベースよりもということになります。ジャズべはそれよりも後にできているので、ジャズべよりも正確と言う意味ではありません!
ウッドベースは地面に置いて弾くのが当たり前でしたが、エレキベースから初めて抱えて弾くスタイルになりました。これにより持ち運びのしやすさ、演奏性の向上、取り扱いの自由度がグンと増しました。
プレべのピックアップ
プレべのピックアップは、ずれた形で1つついています!(2つあるように見えますが2つで1つ)これがプレべを見分けるときに一番わかりやすいポイントですね。
シングルピックアップが2つに分かれてついているだけで、1.2弦の下に1つ、3.4弦の下に1つついています。
プレべのコントロールノブ
プレべについているコントロールノブはカーブに沿ってついています。
コントロールノブとは、ノブを回すことによって音を調整できる所です!ノブは2つあり『ボリューム』と『トーン』です!ボリュームは音量の大きさを調整でき、トーンは音の雰囲気をいじることができます。
- ピックアップ(音を拾うところ)がズレていること
- ボディの形はほぼシンメトリー
- コントロールノブが湾曲してついている
- コントロールノブは2つ
- パワーがあるためロック向きなサウンド
ジャズベース
ジャズべの歴史
プレベの上位機種としてリリースされたのが『ジャズベース』です。
繰り返しになりますが、プレべよりも後に作られました。ジャズべが作られた時代に流行していたジャズ層を狙われて作られたベースなので、ジャズべと名付けられています。
ジャズべのピックアップ
ジャズべにはピックアップが2つ搭載されたことにより、音のバリエーションが一気に増えました!
なぜピックアップ(PU)が2つ付くだけで音の幅が広がるのか?
それは弦の音をどこで拾うかでアンプから出る音は大きく変化するからです。ネック側についたPUとブリッジ側についたPUでは、音を拾う位置が全然違いますよね。
ジャズべのコントロールノブ
ジャズべにはコントロールノブが最低3つ付いています。
『フロントボリューム』『リアボリューム』『マスタートーン』が必ずついています。
それ以外にも、違う役割を持ったノブがついていることも多いですが、この3つは必ずついています。
フロント(前)やリア(後ろ)は言葉通り、前のPU(ネック側)と後ろのPU(ブリッジ側)の音量(ボリューム)を調整することができるノブです。
さらにピックアップ2つ付いているジャズベは、どちらのピックアップを鳴らすかを選ぶことができます!どちらを鳴らすかをセレクトするためのスイッチが付いていて、スイッチを動かすだけで、音を変えることだできるのです。
ボリュームがフロントとリアで分かれている理由は、どちらかだけを鳴らすため、両方のボリュームが必要になってくるのです。
中には、ピックアップを両方鳴らしてMIXした音を出せるものもあります。
そしてトーンが1つしかないのは、両方ともに利くようになっています。
またネックがプレべよりも細くなり握りやすさが向上しました。これにより手が小さい人でも弾きやすくなりました。
- 真っすぐなピックアップが2つ搭載
- ボディは、斜めに伸ばしたような形
- コントロールノブが真っ直ぐ並ぶ
- コントロールノブは3つ
- ネックが細くなり握りやすさが向上
- 音は繊細で、オールラウンドなサウンド
プレべとジャズべの違いと見分け方
プレシジョンベースとジャズべースの違いはこんな感じです!
プレべとジャズべを見分けるのに一番分かりやすいポイントは『ピックアップ』です。
ピックアップがずれていたらプレべ、真っすぐ(普通)だったらジャズべと覚えましょう!
そしてベースにはプレべとジャズべをミックスさせた『PJベース』なるものがあります。
PJベース(プレべ+ジャズべ)
名前からも分かる通り、プレべとジャズべ両方の特徴をミックスさせたいいとこどりのベースです。
スイッチを入れ替えるだけで、プレべの音もジャズべの音も再現できる優れものです!
しかしやはりプレべの音はプレべに近づくだけ、ジャズべの音をジャズべに近づくだけで、全く同じ音は出ません。
そこが楽器の面白い所でもあるんですけどね。
フレットレスベース
その名の通り、フレットのないベースの総称です。
ウッドベースではなく、エレキベースにもフレットレスは存在します。
フレットがあることによって決められていた音の幅がなくなるので、音の幅はとても広がります。しかし演奏には技術が必要になります。
さらに分かれるベースの種類!
ベースには内部の構造の違いからさらに種類が分かれていきます。
それが『アクティブベースとパッシブベース』
この2つの違いは中に電池を使っているか使っていないかで簡単に見分けることができます。
単にベースと言っても種類がこれだけ多く、今回では紹介しきれていないものもあるくらいです。
ご覧いただきありがとうございました!
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