- エレキとアコギの違いと特徴
- エレキギターの中の種類
- ストラトとテレキャスの特徴と出せる音
ギターとは
楽器という大きなカテゴリの中には特徴や演奏方法からたくさんの種類に分かれています。
その中でもギター(Guiter)は『撥弦楽器(はつげんがっき)』というカテゴリに分類されます。撥弦楽器と呼ばれる理由はギターは指やピック(弦を弾くための小物)で弦を弾いて演奏するからです。撥(はつ)という感じには「はじく」や「はねる」といった意味あるのでこの漢字が使われています。
撥の別の読み方は「ばち」。実は撥(ばち)と呼ばれる弦楽器を弾くための棒状の道具があるのです。
同じ理由から主に指弾きのベース(Bass)も同じ撥弦楽器に分類されることになります。
よく似た形にヴァイオリンがありますがヴァイオリンは弓で擦りながら弾くので『擦弦楽器(さつげんがっき)』、ドラムは言わずもがな「打楽器」に分類されます!
ギターという楽器は他の楽器と比べても音の表現できる幅が広くクラシックやJAZZ、メタル、ブルースなど、多彩なジャンルで広く使われている汎用性の高い楽器です。演奏のハードルも高すぎないので初心者でも始めやすく価格も安いものだと1万円前後で購入できるので身近な楽器の1つといえます。
ギターの種類はエレキとアコギ
そんなギターですが大きく分けると2種類に分かれます。
- エレキギター(ソリッドギター)(通称:エレキ)
- アコースティックギター(通称:アコギ、アコス)
両方聞きなじみのある言葉じゃないでしょうか?
エレキギターがいわゆるロックや、メタルなど
アコースティックギターが弾き語りや、クラシックなどに使われています。
簡単に表にするとこんな感じですね。
エレキやアコギの中には更に種類が分かれていきます。詳しく知りたい方はこちらをチェック!
大まかにいうとエレキとアコギの2種類に分かれていることが分かりました。
では両者の特徴と違いを見ていきましょう!
エレキギターとは
- 電気を使っている
- アンプに繋がないと本領発揮されない
- 生音は小さめ(聞こえる程度)
- 音のバリエーションが豊富
エレキギターの『エレキ』とは、オランダ語で「電気的な~」と言う意味の『エレクトリック』の略称です。(エレクトリックがなまって『エレキテル』とも言われたりします。)
つまり『電気的なギター』=電気を使ったギターのことですね。
エレキギターには『ピックアップ(PU)』と言うエレキ特有のパーツがついています。PUは音を増幅させたり変化させたりすることができる装置なのですが、その動力源に電気を必要とします。電気を必要とするPUが付いているからエレキギターなのです。
関連記事:【ギター】マグネティックピックアップの仕組みと構造
エレキギターの特徴としてアコギとは違い、そのまま弾いても大きな音は出ません。
アンプに繋ぐことでようやく大きな音を出すことができるのです。
生音(アンプに繋がない場合)は小さいですが、自分にはしっかり聞こえるレベルです。
なので、自宅で弾きたい時や、大きな音が出せない状況でも弾くことができるのは大きなメリットでもあります。
そしてエレキの最大の強みは音のバリエーションの豊かさです。
ピックアップの種類やつける位置、ノブを回して音量や高音域の調整、綺麗な音(クリーントーン)や歪んだ音、エフェクターやアンプの種類などほぼ無限にも近いような音のパターンを生み出すことができます。
アコースティックギターとは
- 電気を使っていない
- 中の空洞に反響させて大きな音を出す
- アンプなど余分な機材がいらない
- とても軽い
アコースティックギターとはエレキの逆で電気を使わないギターのことを差します。
電気を使わなくても、十分に大きな音が出るような作りになっていて、アンプに通さなくてもいいため、どこでも手軽に弾くことができ、重量も軽く、値段も比較的安価に購入することができるのが大きなメリットでもあります。
見た目も特徴的で、ボディに大きく穴(サウンドホール)が開いており、中が空洞になっています。
その中の空洞に弦を弾いた音を反響させることで、大きな音がでる仕組みになっているんですね!
関連記事:【初心者】アコギのパーツの名称と役割!ロゼッタやインレイとは?
音量は、電気で増幅させていないのに大きく、賃貸や、自宅でも演奏すると迷惑になってしまうほどの音量が出ます。近隣の方々に迷惑にならないようマナーや時間帯には十分に気を付けて演奏するようにしましょう。
しかしその音の大きさから、ライブハウスやスタジオ、路上などでも機材を何も必要とせず、ギター一本で、まかなえてしまうのが嬉しいですね。
実はアコースティックギターの中にもエレキ特有のパーツと紹介したピックアップがついている種類もあります。
エレクトリックアコースティックギター(通称エレアコ)と呼ばれる種類には見た目はアコースティックギターですがアンプに繋いで音を出すこともできるのです。
しかしエレアコに使われているピックアップはエレキと同じものではありません。『ピエゾピックアップ』と呼ばれる素子を利用した特殊なピックアップになっています。
関連記事:アコギの種類と特徴!エレアコとフルアコの違いを徹底解説!
大まかにギターの2種類について理解できたかと思います。
今回はさらにエレキギターの種類についてもう少し掘り下げていきましょう。
ここから先は専門用語がちょこちょこ出てくるので興味のある方はこちらの記事もどうぞ!
エレキギターの形の種類と特徴
エレキギターにはたくさんの形(ボディシェイプ)が存在します。
その形によって名前が付けられており得意とする音や、得意とする音楽のジャンルも異なってきます。
よく耳にするのが
- テレキャスター
- ストラトキャスター
- レスポール
- SG
- フルアコ(セミアコ)
- 変形ギター
このあたりです。それぞれの特徴を解説していきます。
テレキャスター
テレキャスターとはソリッドギター(エレキ)の原点と呼ばれている形です。
テレキャスターはFender社が1949年頃に制作したのが始まりで今でもいろんなメーカーから発売されてる人気モデルです。
エレキギターのマストアイテムピックアップはシングルコイルピックアップというクリーンな音を得意とするピックアップがついています。
カッタウェイと呼ばれるボディトップのえぐり加工はハイポジションを弾きやすくする側の1つしかなく、反対側は湾曲しているのが特徴です。(シングルカッタウェイ)
コントロール部分もスッキリしており特殊なノブやスイッチはなく、ボリュームとトーン、3点式のピックアップセレクターが主流です。
変にごちゃごちゃしていない分、高音域がスッキリ出るのでブルースやジャズなどに適しています。
- クリーンな音歯切れがよく、明るめのサウンド
- チャカチャカしたような雰囲気
- シングルコイルピックアップ
- シングルカッタウェイ
- コントロール部分はボリュームとトーン
- 繊細で弾いた時のニュアンスが表現しやすい
ストラトキャスター
ストラトキャスターとはテレキャスターを進化させた、歪ませ向けのロックなギターです。
テレキャスとは違い、『ピックアップ』や『コントロールノブ』を、ピックガードに装着してあることで生産効率が上がり、大量生産でき価格も安価になりました。
またハイポジション(17フレット目以降くらいの高い音の部分)が弾きやすいようにカッタウェイをより深く改良してあります。
またテレキャスでは片側しかなかったカッタウェイが両側についたことで見た目的にもテレキャスとの区別がはっきりしました。
さらにストラトではピックアップも複数搭載されるようになりました。
搭載されているピックアップはテレキャスと同じシングルコイルPUか『ハムバッカー』と呼ばれるシングルコイルPUを2基並べて1つにしたピックアップです。
『ハムバッカー』の特徴は歪みに強く出力の高いこと。なのでハムバッカーを搭載したことにより音を歪ませても音が潰れずしっかり歪んでくれます。
関連記事:ピックアップの種類と特徴!シングルとハムの違いとは?
そんなシングルとハムを複数搭載させることにより、音のバリエーションが格段にあがりシングルコイルPUのみの音もハムバッカーのみの音も2つをMIXさせた音なんかも出せるようになりました。
一般的なストラトのコントロールはボリュームとトーンが2個、そして5点式のピックアップセレクターです。
またブリッジ部分にはトレモロと呼ばれる機構が導入されたものもあります。ここでは詳細な説明は省きますがブリッジ自体が浮いており、アームを使った演奏法をスムーズかつ悪影響なく実現することが可能になりました。
- 歪ませ向けのロックなギター
- パワフルで歪ませても音が潰れないしっかりとしたサウンド
- ハムバッカーを搭載
- シングルコイルも搭載しているのでバリエーションが倍増
- コントロールはボリュームとトーンが2個、そして5点式のピックアップセレクター
- ブリッジ部分に色々な種類が分岐
レスポール
Gibson社から、1950年頃にFenderのテレキャスターに対抗して作られたモデルです。
ネックとボディが接着されているのが特徴で、太く甘い音が特徴のハムバッカーを2基搭載しています。
マホガニーにメイプルをあわせたプライ(層)構造と言う製法で作られています。
レスポールは今でこそ人気が非常に高いですが、発売当初は全く売れなかったそうです。
SG
レスポールの販売が落ち、モデルチェンジで出したモデルです。
見た目は特徴的な角が2本生えたような形をしています。
ボディはマホガニーのみ。薄めのボディです。
レスポールの名が、都合上使えなくなり、
SORID GUITAR の頭文字『SG』にと言う名前が付けられたそうです。
フルアコ(セミアコ)
正式名称は『フルアコースティックギター(セミアコースティックギター)』です。見た目は高級感に溢れエレキギターというよりフルアコという別ジャンルのギターがあるかと思えるほど見た目に特徴があります。
フルアコはエレクトリックギター仲間ですがアコースティックギターと名前に入っています。
根本はエレキなのでフルアコ(セミアコ)にもピックアップが搭載されているし、アンプに繋いで音を出すのが基本です。
しかし、実は通常のエレキとは違いボディ内部がアコースティックギターのように空洞になっているんです。(通常のエレキには、空洞はありません)
通常のエレキギターが『ソリッドギター』と呼ばれるのは、『ソリッド(個体)』を意味しているからです。
アコースティックギターやフルアコは中に空洞があるので、個体とは判断されないようです。
フルアコの二大ブランドは、GIBSONとグレッチ。
JAZZといえば、フルアコと言われているので『ジャズギター』、他にも『ボックスギター』や『箱もの』とも呼ばれています。
ちなみに、フルアコとセミアコの違いは、言葉の通り
フルアコは、中が全空洞
セミアコは、真ん中にセンターブロック(詰め木)があり、半空洞です。
さらに詳しくはこちらをご覧ください
↓こちらのギブソンのフルアコは驚愕のお値段となっています…笑
変形ギター
先駆けは、GIBSON社が売り出しました。
それが、『モダーン』『フライングV』『エクスプローラー』と呼ばれる、変形ギター3機種が発売されたのが始まりでした。
通常のギターとは違い個性的な見た目をしていますよね!
まさにロック!!!
しかし特殊な形のため、座っては弾けなかったり
ケースも専用のものしか入らないなど、デメリットもちらほらあります。。
ギターの種類と形と特徴のまとめ
今紹介したエレキギターの中にも細かい仕様の違いや特殊なパーツの有無などからさらに種類が分かれていきます。
またエレキギターだけではなく、弦やピック、アンプといった外的要因でも音が変化していきます。自分の好きな音を見つけるのは至難の技かもしれませんが、まずはどんなジャンルこんな音楽を弾きたいといビジョンからエレキギターを選んでみると良いかもしれません。
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