ギターネックの名称!ラディアスやシェイプなど細かい所を徹底解説!

GUITER
この記事から分かること
  • ギターネックの各部名称
  • シェイプの形の種類
  • ラディアスとは?

ギターはさまざまなパーツが組み合わさってできています。ボディやネックといった大きなパーツはもちろんのこと、その中にもさらに細かいパーツに分かれて構成されています。

今回はネックという部分にどのような名称がつけられ、どのような役割があるのかを見ていきたいと思います。

ネックの各部名称

それではまずネックの各部名称を見ていきましょう。

ネックの各部名称
ネックの各部名称
  • ヘッド
  • グリップ
  • 指板(フレットボード)
  • ヒール

ザッと上げるとこれらの4部位に分かれていきます。各部分には名称がついており、これをひとくくりにしたものがいわゆる『ネック』になります。

ヘッド

『ヘッド』とは文字通りネック(ギター)の頭の部分のことを差しています。

ヘッドについているペグによって弦を固定することができ、ヘッドの部分に重量があることで抱えた時のバランスも良くなります。

またメーカーのロゴが印刷してあったり、型番や生産月などギターの細かい情報もヘッド裏に記載されていることが多いです。

中にはヘッドレスというヘッドのないギターやベースもあるので興味のある人はチェックしてみてください!

グリップ

『グリップ』とは言葉通りギターの持ち手に当たる部分なので、この名称がついています。

テニスラケットなんかでも持ち手のところをグリップって呼ぶのと同じ理屈です。テニスとギターは何気に通じる部分が多いのです。

ネックグリップの形状

そしてそのグリップにはネックグリップの形状によって大きく分けて2種類存在しています!

  • Uシェイプ(かまぼこネック)
  • Vシェイプ(三角ネック)
Uシェイプ(左)とVシェイプ(右)
Uシェイプ(左)とVシェイプ(右)

持ち手となる部分が緩やかに湾曲している方が『Uシェイプ』。通称『かまぼこネック』などと呼ばれたりもします!

逆に先端に連れて尖っていくような逆三角形のような形をしたものは『Vシェイプ』。そのまま『三角ネック』とも呼ばれます。

『Uシェイプ』は持った時のフィット感が強く、握りやすいのが特徴です!

『Vシェイプ』は、コードワーク(指のスライドのしやすさ)に適していますが、最近はあまり見ることが少なくなってきました。

指板(フレットボード)

ネックの表面のことを指板(フレットボード)と呼びます。

ネックの材とは別の材が指板に使われていることが多く、ネックの材はメイプル、指板がエボニーなど、それぞれの特徴に合った木材が使われます。

指板はいわゆる運指(左手の指さばき)をする場所ですね。

そして、指板の表面にはとても緩やかなカーブが掛けられています!

目視するのは難しいくらいですが、確かに湾曲しているんですよ!

強調するとこんな感じにカーブしています
強調するとこんな感じにカーブしています

この緩やかなカーブのことを『ラディアス』(Radius)と呼びます!

ラディアスは、直訳すると『半径』と言う意味です。この説明は後述しています!

ギター業界では、頭文字の『R』を取って表すことが多いです。180Rとか、305Rといった感じです!

ギターの指板にラディアス(カーブ)がある理由は、ネックを握って演奏する際にRがあると握りやすくなるからです!またチョーキングと言う演奏方法をしたときにもRがあるおかげで、きれいにチョーキングすることができるようになります。

クラシックギターの指板には、実はRがないのですがそれは握り方が違うからなんです!

クラシックギターにはクラシックギターに合った握り方が存在し(クラシックグリップ)

エレキやフォーク(通称アコギ)には、これらに合った握り方(ウエスタングリップ)が存在します!

後者の、握り方の場合にはRがあった方がいいのです!(ここら辺もいずれ詳しく書きますね!)

ラディアスとは

まずラディアスとはカーブの曲がり具合を表す単位になります。

ラディアスという単位はギターだけでなく、様々な場所でも使われています。

高速道路などで、標識でR=300などと書かれているのを見たことないでしょうか?

こんな感じの標識がカーブのところにあります(画像がなく渾身の自作)

この標識がさすのは、この先のカーブの曲がり具合は300Rですと言っているんです。

じゃあ300Rってどんなくらいの曲がり具合なのでしょうか?

それは、半径300mの円の曲がり具合と同じと言う意味です。

円って大きさによってカーブのきつさは変わってきますよね?

円の大きさによって曲がり具合と距離が変わる
円の大きさによって曲がり具合と距離が変わってきます

このように小さい円ほど、曲がり具合はきつくなります!

つまり、Rの数が小さいほどカーブはきつく大きいほど緩やかなカーブになります!

 ヒール

これは言葉通り、ネックのお尻の部分です。

アジャストされる部分なので普段目には見ることは少ないです。

このヒール部分がボディとジョイント(接合)されて一本のギターが出来上がります。

種類によってはネックを完全に接着するものや、取り外しが可能なもの、ネックがボディまで伸びているスルーネックと呼ばれるものがあります。

ここら辺はこちらの記事にまとめてありますのでチェックしてみてください。

コメント

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