- Talman(タルマン)の歴史
- 2020年に復活したTalman(タルマン)ギターとは?
- Talman(タルマン)の特徴とスペックをレビュー
Talman(タルマン)とは?
Talman(タルマン)とは星野楽器の独自ブランド『Ibanez(アイバニーズ/イバニーズ)』で制作されているエレキギター/ベースのシリーズ(ボディ形状)です。
タルマンギターが初めて発売されたのは1994年のこと。丸みを帯びた可愛らしい見た目が特徴的で女性でも購入しやすいようにとデザインされています。
当時からタルマンにはファンも多くIbanezが発売をやめてからも復活を望む声が上がっていました。
そして2020年にIbanezはタルマンギターを復活させました。
復活したタルマンギターはIbanezの『J-LINE』というシリーズの中に登場しました。このJ-LINEシリーズは全てメイドインジャパン。もちろんタルマンギターも日本製となっています。
見事復活したタルマンですが、実はタルマンベースは今でもレギュラーで取り扱っています。
それでは私が注目するタルマンの特徴とスペックを見ていきましょう!
Talman(タルマン)の特徴とスペック
タルマンシェイプ
タルマンの特徴といえばやはり丸みを帯び斜めに伸びたシェイプです。
タルマンのようにギターボディのくびれが左右非対称になっているのを『オフセット•ウェスト•デザイン』と良います。
この『オフセット•ウェスト•デザイン』はフェンダー社のジャガーやジャスマスター(ギターの種類)で採用されている独特の形状です。
カッタウェイも丸く加工され深さはありませんが、ボディが斜めに伸びていることによりハイポジションは比較的弾きやすいようになっています。
ヘッドロゴ
タルマンギターのヘッドロゴも1994年に発売されたタルマンと同じロゴがあしらわれています。
他のIbanezのエレキギターのヘッドロゴは先進的でスタイリッシュなものですが、エレキギターの中では唯一Ibanezのアコギのロゴに近いデザインのものとなっています。
タルマンの雰囲気に合う様に丸みを帯びた可愛らしいヘッドロゴとなっています。
アルダーボディ
ボディ材に使用されているのはアルダー材です。アルダーはボディ材として頻繁に使われる木材で柔らかめの材になります。
全体的にバランスの良い木材なのでどのジャンルにも中間的なポジションで良い影響を与えてくれます。
カタロックスフレットボード
あまり聞き馴染みのない名前かと思います。カタロックスとは木材の名前です。非常に硬質な木材で、エボニー(黒檀)種の仲間です。
CITES(ワシントン条約)によってローズウッドの過剰な利用に制限が掛かり流通量が激減しました。
指板の定番であったローズウッドの代替え材としても用いられてるのがこのカタロックスなのです。
ミディアムフレット
フレットはミディアムサイズのものが採用されています。
速弾きがしやすいように比較的大きめのフレットが使われることの多いIbanezですがタルマンはミディアムとなっています。
ピックアップ
ピックアップはシングルコイルピックアップが3基搭載。
ハーフトーンも甘く丸いサウンドを奏でることができます。どちらかというとテレキャスに近いような雰囲気です。
パッシブピックアップで磁石はアルニコが使用されています。
パッシブピックアップとは外部に電源供給を必要としないピックアップのことです。ではどのように発電するかというと弦の振動により発電することができます。
磁石が出している磁界を磁性体である弦が乱すことにより電流が生まれます。その電流を糧に弦振動(音)を電気信号へと変換しています。
パッシブピックアップのメリットは弦振動の細かいニュアンスを繊細に表現してくれるところです。
アルニコ(Alnico)とはアルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)の合金です。高出力でハッキリとした音を奏でてくれる磁石になります。
ピックアップセレクターによるピックアップの動きはこちらです!
ブリッジ
ブリッジはトレモロブリッジが採用されています。トレモロブリッジとはブリッジがボディに完全に固定されておらず、ブリッジのお尻が浮いているもののことを指します。
トレモロアームを使いブリッジを揺らすことで音を揺らすことが可能になりました。
ベント•スチール•サドル
各弦に独立したスチール製のサドルがあります。
トレモロプレートにネジで固定されており、そのネジを回すことによりオクターブチューニング(イントネーション)を調整することができます。
また各サドルの左右には六角ネジがついており、弦の高さも調整できるようになっています。
カラーバリエーション
カラーは3種類。BK(ブラック)/IDG(インディゴ)/IV(アイボリー)です。
ピックガードの色が全て異なり、ブラックは黒色、インディゴは白色、アイボリーは赤色に模様があしらわれたヴィンテージ感ある雰囲気のピックガードになっています。
価格
驚くのはその価格です。日本製のギターは比較的高額になってしまう中でこのタルマンは10万円弱と優しい価格設定となっています。
他の日本製のエレキギター(j.customやprestigeなど)は30万越えだったりとなかなか気軽に手を出せる代物ではないですが、10万円ならまだハードルは低いですよね!(それでも高いですが…)
タルマンギターのオススメポイントまとめ
私がおすすめするポイントはこちらです!
- 懐かしのタルマンシェイプ
- クオリティの高い日本製
- 価格は10万前後と優しい価格設定
- スリーシングルで透き通るような甘いサウンドを実現
コメント